CX-3で必ずと言っていいほど耳にする評判が、後部座席と荷室の狭さ。
これはスタイリッシュなデザインを重視したコンパクトSUVという性格上、ある程度仕方のないことかもしれません。
でも実際に言われているほど狭いのか?大人が5人乗ったらどうなる?など、本当のところ見ていきましょう。
ゴルフバッグを積める数、車中泊の可能性など、気になるポイントについても調べてみました。
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【マツダ・CX-3】後部座席の広さと乗り心地は?
ベースになったデミオと室内寸法を比較
CX-3のプラットフォームは、コンパクトカーのデミオと共通。
このことが、狭いと言われることと関係しているかもしれません。
両車の室内寸法を比較してみましょう。
【CX-3】
- 室内長1810mm
- 室内幅1435mm
- 室内高1210mm
【デミオ】
- 室内長1805mm
- 室内幅1445mm
- 室内高1210mm
ほとんど差はなく、室内幅についてはデミオの方がわずかながら広いですね。
外寸はCX-3の方が全長で20cm以上、全幅で7cm大きなことを考えると意外な気もしますが、サイズアップは長いフロントノーズや彫りの深いボディラインといったエクステリアによるもの。
室内はそれほど広がっていないのです。
公式サイトの満足ポイントを見てみましょう。
- 1位 外観のデザイン・ボディカラー 91%。
- 2位 燃費・経済性 74%
- 3位 走行性能 73%
- 4位 運転のしやすさ・「運転すること」の楽しさ 69%
- 5位 内装・インテリアデザイン・質感 67%
- 6位 安全性 53%
- 7位 乗り降りのしやすさ 24%
- 8位 室内空間の広さ 7%
- 9位 荷室の広さ・使いやすさ 5%
広さと荷室に関する項目が最も低いという結果に。
でもオーナーのコメントを見ると、それほどデメリットは感じていないよう。
- 「決して広くはないが2人なら十分」
- 「夫婦2人で長距離ドライブを楽しむには良いクルマ」
など、
そもそも後部座席は重視していないので不満ナシ
という声が目立ちます。
後部座席は2人までがベスト
しかし4ドア車である以上、やはり後部座席の居住性は気になりますね。
かなり具体的に迫った、こんなコメントがありました。
- 「前に180cmぐらいの人が座った場合、後ろは170cmぐらいまでがベスト」
- 「平均身長175cmの大人3人で座ってみた。肩がぶつかり足元のスペースも厳しい」
カタログでは5人乗りになっているCX-3ですが、後部座席3人はちょっとキツそうですね。
2018年5月のマイナーチェンジでは、後部座席のセンターアームレストが全車標準装備に。
しかも2人分のカップホルダー付き。
リアシートにここまで本格的なアームレストが付いているのは、コンパクトSUVとしては異例のこと。
前席も2人分のカップホルダーが標準装備なので、CX-3は4人乗りと考えるのがシックリ来ます。
マイナーチェンジで乗り心地は向上
マイナーチェンジでは、ウィークポイントとされた後部座席の乗り心地も改善されています。
- 前後ダンパーの大径化
- 前後サスペンションスプリングのバネレート見直し
- リアサスペンションの減衰性能の向上
など、マイナーチェンジで「ここまでやるのか!」というぐらいに手が加えられています。
オーナーの声に真摯に応えるマツダの技術者魂に脱帽するしかありません。
【マツダ・CX-3】荷室容量や収納スペースは?
コンパクトSUVとしては標準的な広さ
荷室もいろいろと言われているほど狭いのでしょうか?
ライバル車とスペックを比較してみましょう。
【CX-3】
- 幅 1000mm
- 奥行き 690mm〜1510mm
- 高さ 650mm
- ラゲッジルーム容量 350l(サブトランク含む、含まない場合は203l)
【トヨタ・CH-R】
- 幅 950mm
- 奥行き 770mm〜1660mm
- 高さ 675mm
- ラゲッジルーム容量 318l
【ホンダ・ヴェゼル】
- 幅 1000mm
- 奥行き 790mm〜1680mm
- 高さ 850mm
- ラゲッジルーム容量 393l
CX-3が特別に狭いというワケでなく、コンパクトSUVとしては標準的と言えるでしょう。
特徴的なのは「フレキシブルボード」で仕切られたサブトランク(床下収納スペース)の存在。
工具類など、あまり頻繁に使わないモノを収納しておくのに便利です。
フレキシブルボードを取り外せば、350lの空間をフルに使えます。
ただしオプションのBoseサウンドシステムとスピーカーを取り付けると、やや狭くなって287lに。
積載量を優先するか、オーディオを優先するか、カーライフに合わせて取捨選択する必要があります。
積み荷の整理整頓や使い勝手が向上するアクセサリーも、ディーラーで注文できます。
- ラゲッジルームネット 7,344円:アウトドア用品などを固定し、荷崩れを防止。
- ラゲッジルームマット 11,016円: 積み荷から車内を保護。
- カーゴボックス 6,480円:可倒式仕切り版の付いた収納ボックス。使わない時は折り畳んでコンパクトに。
- LEDラゲッジランプ 14,904円:夜間や暗い場所での積み降ろしに便利な、左右2ヵ所のランプ。
ゴルフバッグはギリギリ3個
荷室の広さの目安として、よく使われるのがゴルフバッグを積める個数。
マツダの公式サイトなどによると、CX-3は「9インチゴルフバッグ3個」。
後部座席の6:4分割可倒式シートの大きい方(6側)を倒して、縦方向に積むカタチになります。
後部座席のカップホルダーも使えなくなるので、後ろに座る人少々ガマンが必要ですね。
これがワンランク大型のCX-5になると、かなり余裕の広さに。
同じサイズのゴルフバッグを後部座席を倒さず、横方向に4個積むことができます。
【マツダ・CX-3】車中泊は可能か?
1人分のスペースは確保できそう
トルクフルなエンジン、安定した走破性、ホールド感に優れ疲れにくいシートなど、長距離ドライブはCX-3の得意ワザ。
遠方に出かけての車中泊も、考えてみたくなりますよね。
寝るスペースは最大でどのぐらい確保できるのでしょうか?
- 後部座席の6:4分割可倒式シートを倒せば、奥行きは1510mm。
- さらにフロントシートをギリギリ前にスライドさせれば、もう30cmぐらい確保できます。
室内幅は1,435mm、左右のタイヤの間にある荷室は1,000mm。
狭いところが1mジャストとなると、2人で寝るのはちょっとキビシいですね。
寝返りを打つスペースも考えても、1人が最適でしょう。
また後部座席を倒しても完全にフラットな空間にはならないので、車中泊マットを敷いて調整しましょう。
クッション性、防寒性、通気性に優れた製品がいろいろと発売されています。
純正品はないので、社外品をチェックしてみましょう。
キャリアベースで荷物スペースを確保
寝るスペースをシッカリ確保するには、荷物を置くスペースも考えなければなりません。
そこでおすすめなのが、システムキャリアベース(42,550円)。
カーキャリアの名門THULE(スーリー)製で、ルーフボックスなど各種アタッチメントを取り付けることで屋根上を有効に活用できます。
マツダのディーラーでは、THULE製のアウトドアサポートアイテムを各種取り扱っています。
カーライフに合わせていろいろな選択ができるので、相談してみましょう。
【まとめ】CX-3の後部座席広さ・荷室容量
CX-3の後部座席と荷室は、手放しで広いとは言えません。
積める荷物は制約を受けますし、車中泊は1人ならOKと言えるレベル。
しかしアームレストの追加と乗り心地の改善からわかる通り、後部座席は決しておざなりにされていません。
荷室もサブトランクを設けるなど、限られたスペースを有効活用する工夫が凝らされています。
隅々まで手を抜かないマツダの真面目さがもっとも強く感じられる1台が、CX-3かもしれません。
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- 「この【車種名】、予算オーバーだ…」
- 「値引きで安く買いたい…」
- 「ディーラーを回るのは面倒…」
- 「新車をお得に最安値で手に入れたい…」
- 「ディーラーの売り込みがイヤ…」
- などなど
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